【MQL4テクニック】真っ黒なチャートを表示する方法。ボタン用パネルの背景などにおすすめ!

MQL4テクニック

今回はチャートに表示されているあらゆる情報を非表示にし、真っ黒なチャートを作成する方法をご紹介します。

ピンとこない方もいると思いますが、完成はこんな感じになります。

実際にやってみる

プログラムからチャートプロパティを変更するだけで簡単に実装することができます。

チャートプロパティとは配色を変更したりする↓の事です。

これらはChartSetInteger()関数を使用することで変更をすることができます。

コードを書いて実際に変更してみます。

int OnInit(){

   ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_CHART_UP, clrNONE);
   ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_CHART_DOWN, clrNONE);
   ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_CHART_LINE, clrNONE);
   ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_CANDLE_BULL, clrNONE);
   ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_CANDLE_BEAR, clrNONE);
   ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_GRID, false);
   ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_DATE_SCALE, false);
   ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_PRICE_SCALE, false);
   ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_BID_LINE, false);
   ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_OHLC, false);
   ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_FOREGROUND, clrNONE);
   ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_ONE_CLICK, false);

   return(INIT_SUCCEEDED);
}

全体を見ると長く感じますが、やっていることはそこまで難しくありません。

それでは順番にコードの意味を解説していきます。

ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_CHART_UP, clrNONE);//陽線の実体
ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_CHART_DOWN, clrNONE);//陰線の実体
ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_CHART_LINE, clrNONE);//ラインチャート
ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_CANDLE_BULL, clrNONE);//上昇時のローソク足枠線
ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_CANDLE_BEAR, clrNONE);//下降時のローソク足枠線

ローソク足の配色に該当するチャートプロパティを、それぞれ「clrNONE」に設定します。

clrNONEは無色(透明)と認識して問題ありません。

ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_GRID, false);//グリッド
ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_DATE_SCALE, false);//横軸(日付)
ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_PRICE_SCALE, false);//縦軸(価格)
ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_BID_LINE, false);//現在の価格の水平線

グリッド、縦横軸などを「false」非表示に設定していきます。

「CHART_SHOW_BID_LINE」は、現在価格に自動で表示される灰色の水平線です。

ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_OHLC, false);//四本値
ChartSetInteger(0, CHART_COLOR_FOREGROUND, clrNONE);//前景色
ChartSetInteger(0, CHART_SHOW_ONE_CLICK, false);//ワンクリックトレードパネル

チャートの左上に表示されている↓の部分を変更していきます。

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まとめ

ChartSetInteger()関数を使用してチャートプロパティを変更することで、真っ黒で何も表示されていないチャートを簡単に作成することができました。

こんな感じのボタン専用ウィンドウなどが作成できるようになりますので、ボタンを多用してチャートを操作したい!という方は是非ご活用ください。

POINT

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